健康な食事について考えるブログ

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エリスリトールとは血糖値を上げない糖質。誰も言わないその危険性とは?

      2015/10/06

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お菓子や清涼飲料、特にダイエット食品などで“エリスリトール”という原材料名をよく見かけませんか?

このように、低カロリー系のパンにも使われています。
(写真はローソンの「ブランパン2個入り」。原料として仕入れているミックス粉にあらかじめ入っていたものと、工場での製造過程で新たに投入したものと、2個所の表示があります)
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エリスリトールは、糖質でありながら完全にカロリーゼロで血糖値を上げないという、まれに見る物質です。

この夢のような事実にかえって「食べると何か、害や危険があるんじゃないの?」と不安になりそうですが、安全性に関して言えば、他の人工甘味料類よりはましなようです。

※人工甘味料については、以下の記事にまとめてあります。
3つの記事で、人工甘味料のおおよその概要が理解できるようになっています。
お時間があれば、ぜひ3つとも読んでみてくださいね。

→ 人工甘味料とはそもそも何?どんな種類があるの?
→ 人工甘味料の危険な甘さ~どうしてゼロカロリーなの?
→ ゼロカロリーで太るのはなぜ? 人工甘味料とダイエットコーラの恐るべき副作用

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エリスリトールとは、どんな糖質?

エリスリトールは、糖アルコールの一種。メロン、ブドウ、梨などの果実、あるいはしょう油・味噌・酒などの発酵食品に含まれています。

法的には、添加物でなく食品に分類されています。

糖アルコールって何?

糖アルコールとは、ブドウ糖や果糖など、分子構造の中にアルデヒド基(-CHO)を持つ糖類に水素原子を付加して、末端をアルコール(-CH2OH)に変化させた化合物のことです。

天然にも存在しますが、食品素材としては、酵母による発酵法や、糖に水素を添加する化学的製法により、人工的に大量生産されたものを使用します。

ちなみに糖アルコールは、糖類ではありませんが糖質の一種です。
ですから「エリスリトールは糖質ゼロの甘味料です」といった説明をネットでもよく見かけますが、意味は分かりますが厳密には正しくありません。

「エリスリトールはカロリーゼロの糖質です」が正しい言い方ですね(^^;)

エリスリトールの他、食品によく使われる糖アルコールには、キシリトール、ソルビトール、マルチトール等があります。

これら糖アルコール類の特徴は、次のようなものです。

・ショ糖(砂糖)、ブドウ糖など普通の糖類よりも、甘味の低いものが多い。
・消化吸収されにくいため、普通の糖類よりも低カロリーである。
・虫歯になりにくい。
・加熱しても、褐色化やカラメル化が起こりにくい(焼き色がつかない)。
・多量に摂取すると、鼓腸(腸にガスが溜まって腹部がふくれること)や下痢を起こしやすい。

エリスリトールは、“カロリーゼロ”かつ“天然”の甘味料

エリスリトールは、甘味は砂糖の60~70%程度ですが、食品用の甘味料としては非常に優秀であると言われています。

まず、他の糖アルコールは低カロリーといっても若干は体内に消化吸収されますが、エリスリトールはほぼ全てが体外に排出されることが分かっており、糖質の中で唯一、カロリーを全く含まない旨の表示が厚労省から認められています。

エリスリトール以外で「カロリーゼロ」「ノンカロリー」と表示できるものは、甘味成分としては人工甘味料のみです。
人工甘味料は、砂糖の何百倍もの高甘味度を持つものが多いので、ごく微量の使用量で済むため、実質“0カロリー”であると言える…というしくみです。

詳しくはこちらの記事を → 人工甘味料の危険な甘さ~どうしてゼロカロリーなの?

また、腸内で吸収されずにそのまま排出される他の糖アルコール類と異なり、大部分がいったん小腸で吸収された後、尿として体外に出るという代謝システムのため、大腸内の浸透圧を高めることがなく鼓腸や下痢を起こしにくいので、他の糖アルコールよりも多目に食品に使用することができます。

さらに、熱や酸に強い、湿気を吸収しにくい等の利点を備え、食品加工にも適しています。

甘味としては、砂糖に近く、あとを引かないすっきりした甘味を持つと言われます。
キシリトールと同様、水に溶かすと吸熱反応を起こすため、爽やかな冷感、清涼感のある甘味が得られます。
ガムやキャンディーなどは、この冷涼感を生かして使われているものも多いです。

エリスリトールが使用されている食品は実に幅広く、ケーキ、餅、チョコレート、ゼリー、ジャム、清涼飲料、ダイエット食品など多岐に渡ります。
糖尿病や肥満防止のための、低カロリーの砂糖代替甘味料としても使用されます。

エリスリトールの製法

トウモロコシなどのデンプンに微生物を加え、発酵させて微生物に生成させます。

コストを抑えた工業的大量生産ですから、培地づくりから培養、殺菌、精製といった過程でさまざまな化学薬品が投与されるのは、同じく発酵法で製造されるキサンタンガム、化学調味料(=うま味調味料、L-グルタミン酸ナトリウム)、発酵風味料などと同様です。

また、このようにデンプン=糖類を培地とする場合、その原料には遺伝子組み換えトウモロコシが使用されている可能性が大です。

つまり、市販の加工食品やコンビニ食を何も知らずに無造作に食べていると、このような食品添加物を通して多くの遺伝子組み換え作物までも体内に取り入れることになるのです。

→<参考リンク「遺伝子組み換えの危険性」>

エリスリトールは、安全? 危険?

エリスリトールという物質自体は、安全性は高いとされています。
副作用は、大量摂取による下痢のみ。
その他に特に問題になるような動物実験によるデータも見当たりません。

ただし、幾つか注意すべき点があります。
他の食品添加物や食品素材に共通する部分もありますので、ぜひ頭に入れておいてください。

遺伝子組み換えトウモロコシから製造されるエリスリトール

先にも述べましたが、原料に遺伝子組み換えトウモロコシが使われている可能性が非常に大きいです。

これはエリスリトールのみでなく、いろんな加工食品に使われる、あらゆる食品素材や添加物にも言えることです。

ざっと挙げただけでも…デンプン、加工デンプン、水あめ、還元水あめ、トレハロース、ぶどう糖果糖液糖、コーンスターチ、たんぱく加水分解物、醸造用アルコール、醸造酢…など、デンプンを主原料とするものはほとんどが安価な遺伝子組み換えトウモロコシに由来するものと思われます。

さらにトウモロコシのみでなく、遺伝子組み換え大豆やナタネも考えると、しょうゆ油脂類(ナタネ油や大豆油)など、ありとあらゆる食品原料が遺伝子組み換えという危険な科学技術に侵されていることが分かります。

ついでに言えば、牛・豚・鶏の飼料の大半がすでに遺伝子組み換え大豆やトウモロコシに置き換わっていますので、普段から肉類を好んで食べる人は、間接的にこれらの作物をも常食していることになります。

※遺伝子組み換えの危険性については、いずれ記事をアップするつもりですが、今すぐ詳細を知りたい方は、次のリンク先を参考にしてください。
サルでも分かる遺伝子組換え「GM(遺伝子組み換え)は健康に問題」

消費者に食品表示されることのない食品添加物や業務用資材、動物用の飼料には、とにかくコスト削減のため、安かろう悪かろうの原料が平然と使われています。
そこには、食べる人の健康や安全への配慮など、みじんもありません。

とは言え、中には少ないながら、少々割高となっても人の身体や環境に優しい、本当に自然派と言える食品を手間ひまかけて開発・製造販売しているメーカーも存在するのです。
そのようなメーカーやお店を見つけて、一般の品より多少高くても、購入するようにしてください。

それが、自分の健康を守るだけでなく、利益優先の食品業界に対する消費者側の大切なメッセージにもなります。

エリスリトールは、まれにアレルギーを起こすことも…

非常に低い確率ですが、エリスリトールにはアレルギーの可能性もあるとされています。

2013年5月、加工食品などに使われる甘味料が原因とされるアレルギー症例が、全国の医師らによってで数十例ほど報告されていた事実が、NHKのニュースで報道され、問題になりました。

それによると、エリスリトールによる患者が15人、キシリトールによる患者が10人、ステビアによる患者が2人出ていることが判明しています。

これに対し、エリスリトールを製造販売している三菱化学フーズが出した見解によると、
同社が2000年に外部専門家に依頼、調査と試験を実施した結果、

●エリスリトールによるアレルギーの発生頻度は、100万人中1件に満たないと推定される。
これは、卵・魚介類によるアレルギーと比較して数万分の 1、 大豆・ピーナッツ・小麦に比べて数千分の1の頻度に相当するそうです。

●このアレルギー反応の病態生理学的メカニズムは、依然として不明である。

…とのことです。

他にもアレルギーを引き起こす食材や化学物質は数え切れないほどありますが、アレルギー体質の方は少し注意しておいたほうがよいかもしれません。

エリスリトールの大量摂取で下痢に? アサヒ飲料「オープラス」の事例

1998年、アサヒ飲料の商品「オー・プラス」を飲んで下痢を起こす消費者が現れ、アサヒが自主回収に乗り出すという騒ぎがありました。

「オー・プラス」は、清涼飲料水とミネラルウォーターの中間的存在として、ちょっぴり味の付いた水=ニア・ウォーターとして売り出され、大ヒット。

イメージキャラクターに起用されたサッカーの中田英寿が、このオー・プラスのテレビCMの中で500mlのペットボトルをぐんぐん飲み干す映像が功を奏してか、スポーツドリンクやミネラルウォーター感覚で一気に1~2L、中には3L近くも飲んでしまう購入者がたくさんいたようです。

結果、エリスリトールの多量摂取となってしまい、下痢を起こしたというクレームが34件入った時点で、アサヒはこれを自主回収。

後に、甘味成分を洋なし果汁に切り替えた「オー・プラスV」という改良商品を新たに発売しましたが、旧商品に比べ甘味が少ない、さっぱりしすぎている等の理由から売れ行きが伸びず、ほどなく生産中止となったようです。

いくらエリスリトールが他の糖アルコールに比べて下痢を起こしにくいといっても、配合された飲料をこれだけ大量に飲めば、やはり影響はあるでしょう。

これは、エリスリトールが悪いというよりも、むしろ消費量の多いニア・ウォーターには不適切な甘味料を選んでしまったメーカー側の選択ミスである、という見方が一般的に強いようです。

エリスリトールを使ったカロリーオフ甘味料には何がある?

代表的なのは、サラヤ食品の「ラカントS」ですね。
また、かの有名な味の素の「パルスイート カロリーゼロ」も、エリスリトールを主原料としています。

これらの商品の安全性(危険性?)については、別記事で検証しました。
興味のある方はご覧ください。
→【ラカントS vs パルスイートカロリーゼロ】ノンカロリー甘味料の安全性(危険性?)比較

新しい食品素材や添加物には、なるべく手を出さないようにしよう

私としては、幾ら安全性が高いと言われても、このような目新しい、元は業務用として開発された食品素材を、一般の健康な方がむやみに摂取したり家庭料理に取り入れたりすることは、あまりおすすめしたくありません。

糖尿病や著しい肥満、重いメタボ症状に苦しんでいる方など、早急なカロリー制限が何をおいても優先されるような特殊なケースでない限り、なるべくこのような低カロリー甘味料に頼ることは慎むべきでしょう。

何度も書きましたが、食品添加物や業務用資材に当たり前のように使われる遺伝子組み換え作物の問題は、消費者が自らの健康について真剣に考えるならば、決して見逃すことはできません。

また、新しい添加物や食品素材に潜むさまざまなリスクは、ずいぶん後になって発覚することが非常に多いものです。
そのときになって誰に何を訴えたとしても、一度失われた自分の健康はもう二度と戻ってはこないのです。

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