健康な食事について考えるブログ

やっぱり和食がいいんです!本当においしくて健康になれる食事って何?一緒に考えましょう。

なぜ世界中で不飽和脂肪酸の摂りすぎに!?心疾患の原因は肉の脂だけじゃない。

      2018/10/20

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かつては植物性脂肪が動物性脂肪よりもヘルシーだと言われました。

そして同様に、動物性脂肪に多く含まれる“飽和脂肪酸”よりも、植物性脂肪に多い“不飽和脂肪酸”のほうがさも健康によいかのようなイメージも独り歩きしています。

実際には、私たちは飽和脂肪酸も摂りすぎの傾向にありますが、それ以上に不飽和脂肪酸、中でも特にリノール酸など「オメガ6」と呼ばれる脂肪酸を過剰摂取しがちの食生活を送っており、その結果、動脈硬化・高血圧・心不全などの血管疾患やアレルギー、果てはガンまで、深刻な生活習慣病にかかるリスクをさらに高めているのです。

 
この記事では、今から70年近くも前に植物性脂肪がヘルシーだとされ流行し、日本を含む世界中で不飽和脂肪酸“オメガ6”を摂りすぎる食習慣が浸透する原因となった、アメリカにおける出来事とその経緯を分かりやすくご紹介したいと思います。

特に「ヘルシーな植物性脂肪=不飽和脂肪酸をダイエットに生かしたい」と考えておられる方は、ぜひ当ブログの“飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸”に関わる一連の記事をご熟読の上、昔からの間違ったイメージにとらわれず本当に健康的な脂質の摂り方について理解を深めてくださいね。

1960年代のアメリカで、動物性脂肪やコレステロールが肥満や心疾患の原因として悪者に。

時は、1950年代後半のアメリカ。
当時のアメリカでは、肥満や心疾患の増加が社会問題となっていました。

アメリカ国民の平均的な食生活の変化をみると、1900年代初頭と比べて、穀類など炭水化物によるエネルギー摂取の割合が減り、代わりに肉や乳製品など動物性脂肪によるエネルギーの摂取割合が大幅に増えているのが目立っていました。

そんな中、世界各国の栄養学や医学の専門家が、脂肪・炭水化物・アミノ酸・ビタミンなど各栄養素の摂取が心臓病に及ぼす影響について研究を行っていたそうです。

 
そして、有力な2つの仮説が、アメリカの権威ある科学誌に発表されました。
その2つとは、

① 過剰な糖の摂取が、冠動脈性心疾患の大きな原因となっている。
② 飽和脂肪酸やコレステロールの過剰な摂取が、冠動脈性心疾患の主要因である。

 
…というものです。

現在思えば、この2つの説はどちらも相応に正しいことが分かりますよね。

 
ところがその後、なぜか ① の説は学会やマスコミから一切無視され、② の説だけが広く世間を独り歩きし、動物性脂肪だけが一方的に悪者にされるようになりました。

なぜそうなってしまったのでしょうか?
興味ある方は、下のリンク先も参考としてご覧ください。
食のビジネス化がグローバルに加速した前世紀以来、食品業界が強い影響力を持っているのは万国共通のようです(^^;)
60年後にばれた米「砂糖業界」の大陰謀(上)「低脂肪ダイエット」のウソ

「リノール酸(オメガ6)は体にいい!」との噂がたちまちアメリカから世界へ飛び火!

そしてさらに、上記 ② の仮説を発表した研究者はこれに加えて「多価不飽和脂肪酸であるリノール酸を摂取すると体内のコレステロールを減らし、肥満や心臓病の予防につながる」と結論づけました。

これをきっかけに「リノール酸がコレステロールを減らす!」「植物性脂肪をいっぱい食べると健康になれる!」と洗脳された?大多数のアメリカ国民が、バターやラードといった動物性脂肪を敬遠するとともに、サラダ油やマーガリンなどを多用するようになりました。

さらにあわせて、野菜や炭水化物をたくさん摂ることも奨励されたため、人々はじゃがいも(=炭水化物の多い野菜!)をサラダ油で揚げたフライドポテトを大量に食べて、これがヘルシーな食生活であると思い込んでいたそうです。

 
…その後、アメリカ国民の健康状態はどうなったでしょうか?

リノール酸の摂りすぎで、心疾患・動脈硬化・ガンが激増…ついに「マクガバン・レポート」の出現

当然の帰結ですが、1960年代半ばにはかえって心臓病やガン、糖尿病などの生活習慣病が急増し、医療費が国家予算をますます圧迫する事態に…。

ついに1968年には、時の大統領によって「栄養と所要量に関する上院特別委員会」が設置され、現代病と食生活の関係を世界を股にかけて研究調査する大々的な国家プロジェクトが立ち上げられる結果となりました。

 
ちなみに、この特別委員会の議長に選ばれたのがジョージ・マクガバンであり、1977年には膨大な調査レポートをまとめ上げて報告しました。
これがかの有名な『マクガバン・レポート』ですね。

このレポートの中で「世界で最も理想的な食事は元禄時代以前の日本人の食事である」と記されたのが、日本食のヘルシーさが海外に認識された最初の一歩であり、以後世界的な和食ブームを巻き起こして現在に至る大きなきっかけとなりました。

※「マクガバン・レポート」について詳しくは↓こちらの別記事をどうぞ。
もうお肉は一切食べられない…?「加工肉は発がん物質」WHOの本意

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸、果たして本当にヘルシーなのはどっち?

脂質の摂りすぎは誰もが気になるところ。

しかも近年、一口に“脂質”といってもいろんな種類があることが分かり、一体どんな脂肪酸が体によいのか・悪いのか? 本当に迷ってしまうことと思います。

動物性脂肪も植物性脂肪も「適度な量を摂取」が大前提なのは変わりありません。

しかしそれ以上に、脂肪酸についての知識をより深め、それぞれのメリットorデメリットや、食事への上手な取り入れ方を理解して実践していくことが大切です。

このブログでは、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸について、誰にも分かりやすい詳しい記事をご用意しています。
以下のような別記事もぜひご覧になってみてください。

 
 

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