本当に安心で豊かな食生活とは?――加工食品と食品添加物
2015/06/19
現代の一般家庭の食卓事情 「女は内でも外でも忙しい」
現代の私たちは、とにかく多忙の一言に尽きると思います。
長引く不況、あるいはキャリアウーマン志向の高まりで、未婚既婚を問わず、働く女性が増えています。
また、育児においても、昔と異なり、子どもへの接し方一つにも様々に気を配らなければならない状況も増えています。
そんな中、料理・掃除・洗濯といった家事全般については、正直、できれば「時間と労力をかけずに済ませたい」と考える女性が多くなっているのも事実ではないでしょうか。
かといって、あからさまな手抜きをして家族に不快な思いをさせるわけにもいきません。
特に食事に関しては、時間と労力をかけずになおかつ「おいしい」ものを提供しなければならないわけです。
食品生産の“工業化”を示す 食品添加物
そんな中、これまで多くの食品メーカーは、消費者の要望に応えつつさらに売上を伸ばすため、私たち一般消費者にはちょっと考えつかないような知恵を働かせてきたわけです。
その知恵の産物が「食品添加物」であり、または食品加工における様々な化学的工程でしょう。
具体的には、化学成分を用いた野菜や魚類の漂白・防腐・殺菌技術。
あるいは練り物や麺類において、少しでも製造工程を効率化するために加えられるもの。
また、食品添加物には、防腐・殺菌・着色、あるいは味や見栄えをよくするために加えられるもの等があります。
食品添加物の長短を見極めて、安心かつ豊かな食生活を
これらは、私たち消費者の料理の手間を安価に省き、なおかつ清潔でおいしい食品を食卓に上げられるという点で、私たちに多大なメリットをもたらしているのも事実です。
けれどもその一方で、私たちの体に長い期間蓄積されることにより、将来的に有害な影響を与える添加物も存在することが指摘されています。
今後私たちは、ただ安いから、便利だから、おいしいからといって市販の食品に安易に頼るのではなく、このような添加物についての知識も、家庭の食卓を守るための基本的な情報として身に付け、家族が本当に安心して毎日の食事を味わえるよう気を配る必要があるでしょう。