健康な食事について考えるブログ

やっぱり和食がいいんです!本当においしくて健康になれる食事って何?一緒に考えましょう。

WHOは「赤肉を食べるな」とは言わないけれど…日本人が肉を大量に食べる必要はない

      2018/04/21

Pocket
LINEで送る

minced
日本人が肉を食べるのは、今や当たり前の光景になりました。
外食やレトルト食品のみならず、家庭の食事でも日常的に牛肉や豚肉が使われていることと思います。

しかし前回の記事でも触れましたように、江戸時代中頃の日本の食事が、全人類の食生活として最も理想的なものであることは、すでに多くの世界的な専門機関で認められているところです。

「できれば赤肉は避けてほしい。肉を食べるならせいぜい鶏肉。動物性たんぱく質としては、魚やイカや貝を食べてください」

世界がん研究基金とアメリカがん研究協会の共同研究レポートでも、このような趣旨のことが述べられています。
(上記のは、かなりくだけた表現です)

WHOのテクニカルレポートでも、魚類の脂肪酸が心血管疾患のリスクを減らし、肉類や動物性脂肪がガンや糖尿病、心血管疾患のリスクを上げることを報告することで、これとほぼ同様の見解を支持していると言えます。

※ 加工肉 (ウィンナー・ハム・ベーコン等) や赤肉 (牛肉・豚肉) の摂取は、多くなればなるほど確実に大腸がん胃がんのリスクを高めます。
肉を食べることによる大腸がんと胃がんの発症メカニズムについては、↓↓↓以下の記事をご覧ください。
大腸がんも胃がんも予防可能!原因は食事。ガンの仕組みを分かりやすく説明します

動物性たんぱく質を摂るなら、肉でなく魚のほうが健康へのメリットは大きい。
肉類には確かに栄養価もあるが、それよりもガンや動脈硬化など慢性疾患を引き起こすリスクのほうが高い。

そこまではっきりと分かっているのに、なおWHOが「これからは肉を食べるな。魚を食べろ」とは決して言わない理由は何なのでしょうか?

そして、私たち日本人は、本当にこのまま肉をたくさん食べる食生活を続けていてよいものでしょうか?

WHOが「赤肉を一切食べるな」とは決して言えない、あまりにも合理的な理由。

要するに、世界の全ての地域がそれほど多様な食材に恵まれているわけではないのです。

例えば、世界文化の中心となったヨーロッパでは

・国土に海がなく、魚や海藻が採れない国も存在する。
・高緯度で気温が低く、乾燥気味で降水量も少なく、穀物の栽培に不適な地域が多い。

特に北ヨーロッパは、植物が育ちにくく、野菜もそれほど豊富な種類が採れません。

Alps_cow1植物があまり伸びないので、生える草の丈も短い。

それがかえって、牧畜には適していたという事情もあり、大昔のヨーロッパ人は、穀物や野菜よりもむしろ食肉に日々の糧を求めました。

なので、何百年もの歴史の中に肉食の習慣が根付いていますし、実際に今でも食材に恵まれず、ある程度のたんぱく質やミネラル摂取を肉類に頼らざるを得ない国も多く存在するのです。

もちろんこれはヨーロッパだけの話でなく、世界中の国々を見渡して言えることです。

ですからWHOは、肉類のリスクは高い、魚を食べたほうがずっとよいと科学的な観点からよくよく分かっていても、ただ一概に「肉はやめろ!」と頑強なことは言わず「それぞれのお国事情もあるから、その国の実際の摂取量も考慮の上で、各政府がその国に応じた最適な食生活の指針を出しましょう」と言っているのです。

つまり「赤肉は栄養価もあるから、少しは食べなきゃいけないよ」とは一言も言っていない。
むしろ「食べずに済むのなら食べないほうが確実によい」という意味合いを暗に含んでいると受け取るべきです。

したがって、赤肉の含む栄養価を 他の食材で代替できるのならば、そのようにすべき です。
「WHOは肉をやめろとは言っていないから、特に食べ過ぎなければこのまま食べてもいいんでしょ」というのは、とんだ見当違いなのです。

日本は海と四季に恵まれた国。魚・海藻・豊富な野菜を利用しない手はない。

iwashi-nituke12日本には、昔から優れた魚食文化があります。
海藻を食べるのも、至って普通の食習慣です。

四季の巡る温暖湿潤な気候で、稲作に適するばかりでなく、1年を通してさまざまな野菜を収穫できる。

本当の意味で豊かな食生活が可能な、世界でも類を見ないほどの恵まれた国なのです。

そして実際に、わずか50~60年前、戦後の復興期の頃まで、日本の家庭はこのような食事を日に三度、何の疑いもなく食卓に載せてきました。

これが日本の食事の本当の姿なのです。
本来はこうあるべきなのです。
昔に限らず、現代でも。
だからこそ今、世界から日本食が高く評価されているのです。

これほど食材に恵まれた日本が、世界各国の恵まれない食事情を考慮して出された「赤肉には栄養価もある。メリットとリスクを踏まえてバランスよく摂取するのがよい」というWHOの発言を真に受けて (いや、真に受ける“フリ”をして) 赤肉や加工肉を食べ続ける理由は、少なくとも健康上の観点からは一切ないはずです。

それなのに現在の日本で、私たちの食生活を動かしているものは、一部の産業や政治家の利己的な利害です。

この状況を脱するためには、私たち消費者自身が、一人でも多く、正しい食生活とは何かを知り、そして体に悪いと分かっているものは「買わない」「食べない」を極力実践していき、まずは消費行動そのものによって国や業界にアピールしていく必要があります。

日本は食文化の豊かな国です。

まずは地元で採れる季節の野菜、近海で獲れる小型の魚を買い、自宅で煮付けるところから始めてみてください。

「粗食」等と呼ばれる昔の和食がいかにおいしいか、いかに疲れた体を癒してくれるか、そしていかに自然のありがたみを感じさせてくれるかがよく分かると思います。

それこそが本当に人間にとって理想的な「健康な食事」と言えるものではないでしょうか?

次回は、

「マジで健康的な食生活」世界のスタンダードモデルはこれだ!

…的な内容でお送りしたいと思います(笑)

【追記】↓↓↓こちらにまとめました。
次の記事:世界の食生活指針で分かる―「昔の和食」は健康的な食生活の標準モデル。

>記事の一覧へ

Pocket
LINEで送る