健康な食事について考えるブログ

やっぱり和食がいいんです!本当においしくて健康になれる食事って何?一緒に考えましょう。

本当の「おいしい」って、何?――加工食品や食品添加物に頼らなくても…

      2015/10/04

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「安くて便利でおいしい」加工食品は、本当に「おいしい」の?

ちょっと古い話ですが、高度経済成長期を経て、私たちの生活は一気に豊かになりました。
家電の三種の神器-冷蔵庫、洗濯機、テレビが各家庭に当たり前のように備えられました。

食生活においても、戦前戦後の食いつなぐのにさえ苦労する時代は過ぎ、手軽に、安価に、しかもおいしく食べられる加工食品が大量に市販され、私たちの食卓に普通に上るようになりました。

そしてその潮流は、平成の現代までも続いています。

一般的に私たちは、スーパーやコンビニに並ぶ加工食品が、具体的にどのように製造され、どのような材料によってつくられているのかをさほど気にすることもなく、ただ何となく国内メーカーだからと信用して、主に値段や便利さや味だけを考慮して購入しているのではないでしょうか。

近年になり、消費者側のヘルシー志向が高まるにつれ、高カロリー・ハイリスクの食品に警鐘を鳴らす専門家も増え、また食品添加物や農薬の危険性を指摘する書籍も、書店で多く見かけるようになりました。

それらの情報や知識が少しずつ身に付くと、今まで「安くておいしくてすぐ食べられる!」と喜んで買って食べていたコンビニのヒット商品が、次第に疎ましくなってきます。

そして逆に「つくるのが面倒、味も今一つ物足りない」と敬遠がちだった素朴な和風料理を、せっせとこしらえるようになったりします。

なぜでしょうか?

それはもちろん、少しでも体にいいものを食べたいと思うようになるからです。
でもそれと同時に「おいしい」の感覚自体が変わってくるのです。

自分では“食通”なつもりでも…「味覚」は影響を受けやすい

私は、人間の五感の中で「味覚」ほど他の要素に左右されやすい感覚はないのではないかと思っています。

ある実験でも、全く味の変わらない二つのスープに、一つにはいかにもおいしそうな明るい色味を付け、もう一つはそのままで被験者に味見してもらったところ、その大半が、色味を付けたスープのほうがおいしいと回答したという結果があります。

テレビのコマーシャルで、新しく売り出された飲食物をCMタレントがいかにもおいしそうに飲んだり食べたりしている場面を見るだけで、私たちはその食品に対して、とてもおいしいものだというふうな先入観を抱いてしまいます。

そして、砂糖や油、塩、うまみ調味料などをふんだんに使い、その他の添加物によって快い食感を極めた加工食品の味を覚え、それに慣らされていきます。

そして、そのような味こそが「おいしい」味だと思い込んでしまうのです。

しかし、そのような食品ばかり食べ続けることの危険を知り、昔ながらの素朴な日本食を、少しだけ手間をかけて料理するようになると、単に体に優しいから良いというだけでなく、これこそが本来の食べ物の味であり、本当に「おいしい」味なのだということが、身に染みて分かるようになってきます。

「自然食品や健康志向な料理はおいしくない」と言って敬遠する方も、まだまだ現代の日本には多いようですが、『おいしい』『不味い』の概念自体が、本人の生活習慣や価値観によっていくらでも変えられてしまうものであることは、知っておいて損はないでしょう。

現代では、体によい食事のあり方についても、研究者や評論家によって主張がまちまちですので、本当に何が正しいのかを判断するのは、私たち一般消費者にとってたやすいことではないかもしれません。

けれども、私たちが少しでも関心を持ち、時間をかけて自分なりに情報収集・試行錯誤していくことで、世間全体の「おいしい」に対する捉え方が少しずつ変化していくとよいですね。

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