【肉食=現代の食事がガンの原因となる理由①】食物繊維が少なく便が腸に居座る
2015/12/30
この画像はかなり強烈かもしれませんが(笑)。
今、日本でも、焼き肉やバーベキューなど肉料理の大好きな女性が増えています。
女性だけでなく男性もそうですが、肉を食べ過ぎると血液や体細胞が酸性に傾き、身体の老化を早めます。
体内に毒素が溜まり、脂が浮き出てきて肌も荒れるので、とても美容によいとは言えません。
しかし現実にはそれどころでなく、動物性たんぱく質の摂取を牛肉や豚肉に頼る現代風の食事を続けていると、がんを始め心臓病、脳卒中、動脈硬化、糖尿病などさまざまな恐ろしい生活習慣病を引き起こす原因となります。
前回は、なぜ肉類の摂取が大腸がんや胃がんのリスクを高めるのか、そのメカニズムについて解説しました。
前回の記事:大腸がんも胃がんも予防可能!原因は食事。ガンの仕組みを分かりやすく説明します
そこで今日は、肉を食べ過ぎることが大腸がんや胃がんのみならず、身体中のあらゆる場所で発がんの危険をもたらす、その理由についてまとめたいと思います。
※ ちなみに「食べ過ぎなければいいんでしょ?」という声が聞こえそうですが、平均的な現代の日本人は普段からフツーに肉を食べ過ぎていると私は考えています(^^;)
もくじ
肉を食べ続けるあなたが体のあちこちで“がん”になるメカニズム
お肉はあくまでも嗜好品と心得て、人との付き合いやイベント、お祝い事など「特別な日」にのみ食べるようにしましょう。
肉には食物繊維がない―有害な便(腐敗物)が長時間腸内に。
「お肉を食べるときには、その2~3倍の野菜を食べましょう」とよく言われるのは、一番大きい理由はこれですね。
肉類には食物繊維が含まれないので、腸の中に腐敗物として長時間留まり続けることになります。
その結果、動物性たんぱく質から分解されるアミンやアンモニアなどの有害物質、脂肪を吸収するために分泌される胆汁酸、繁殖するウェルシュ菌など悪玉菌、これらの量が増えることになります。
※「アミン+胆汁酸+ウェルシュ菌」による大腸がん発症のメカニズムについては、↓↓↓以下の記事をご覧ください。
大腸がんも胃がんも予防可能!原因は食事。ガンの仕組みを分かりやすく説明します
また、腸から吸収された有害物質は血液に乗って身体中を巡りますから、便の留まる時間が長ければ長いほど、それだけ多くの有害物質が全身の至るところに運ばれることとなります。
その中に、ニトロソアミンなどの発がん物質やフェノール類などの発がんを促進する物質が含まれていれば、大腸に限らずあらゆる内臓や器官の発がんリスクが高まります。
食物繊維は腸の掃除屋―肉よりも魚のほうが、付け合わせに多くの野菜を摂りやすい
食物繊維は腸内の残滓を絡め取り、速やかに便として排出されますので、有害物質の元凶となる腐敗物を一掃し、腸内と体内をきれいに保ってくれるのですね。
もちろん肉を食べる際にたくさんの野菜を摂るのは欠かせませんが、最初から肉を食べないに越したことはないのです。
ステーキやハンバーグなどの肉料理を想像してみてください。
皿の半分かそれ以上をどーんと占める肉の固まりの横に、付け合わせの野菜がほんのちょこっと乗っかっているだけ。
生野菜のサラダも、大抵は小さな鉢皿に一盛りですね。
もっとも生野菜は“かさ”が大きいばかりで、たくさん食べたとしてもそれほどに食物繊維や栄養素を摂ることはできません。
焼き肉やバーベキューに至っては、横で形ばかり野菜を焼いても、結局はみんなお肉ばかりをどんどんと口に運び、とうもろこしや玉ねぎ、ピーマンは丸焦げになって残っている…といったケースも珍しくないのではないでしょうか。
肉を食べながらそれ以上に大量の野菜を摂るのは、現実にはなかなか難しい。
それに引き替え、骨があり身も淡泊な 魚 なら、煮ても焼いても、一度にそれほど多くの量は食べられない。
一方で、(生野菜でなく)野菜の煮物や和え物、そして野菜や海藻の入った味噌汁を添えることで、それ相応の食物繊維やビタミンを摂ることができます。
次回は、
肉を食べると免疫細胞が大忙しになってしまうのはなぜ?
…についてまとめたいと思います。