健康な食事について考えるブログ

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【ステビアとは ②】ハーブティーや果物栽培にも使われる薬草。甘味料には効能はある?

      2015/11/20

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stevia1植物としてのステビアは古くから、ブラジルとパラグアイに住む先住民族グアラニー族が、薬草や甘味料として利用してきました。

現在では甘味料の材料として用いられる他、茎や葉を乾燥させ、ハーブティーとして飲用されています。

二日酔いや精神疲労への強壮剤的な効果もあるようです。

また近ごろでは“ステビア農法”と言って、ステビアの葉や茎を堆肥としてメロン、イチゴ、ナシ、モモ、ブルーベリーなどを栽培すると、土壌改良になり果実の甘味が増すなど画期的な効果が現れるとされ、果物農家を中心に広まりつつあります。

さらには近年、ステビアの抗力についてさまざまな研究がなされ、将来的には農業、畜産、水産など食分野ばかりでなく、医療や健康産業、環境浄化などへの応用も期待されているそうです。

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植物としてのステビアには、健康によい効能があることも事実

ステビアの健康上の効能としては、主に次のようなものが報告されています。

・抗酸化効果
・糖尿病の改善
・選択的殺菌作用(ピロリ菌やO-157など悪い菌のみを殺菌し、乳酸菌やビフィズス菌は殺菌しない)
・アレルギー原因物質であるヒスタミンを解毒
・C型肝炎やインフルエンザなどのウィルスの抑制
・ダイオキシンの毒性分解
・ニコチンの分解
・農薬(有機リン系、有機塩素系)の分解    …etc.

…さぞかし体に良さそうですよね(^^;)

では、前回の記事の冒頭で触れた「ポカリスエット ステビア」や「コカコーラ ライフ」を飲むと、このような優れたステビア効果によって、私たちは健康になれるのでしょうか?

甘味料としての“ステビア”には、健康上の効能はほぼありません

ところが、ステビア甘味料とは異なる独特の製法でステビアエキスを開発した「株式会社 JBB ステビア茨城」のWebサイトの説明を読むと、どうやら甘味成分だけを抽出精製した甘味料としてのステビアには、上記のような健康的な効能は期待できないようです。

※参考サイト:JBB Stevia Online Shop「ステビアとは」

私は上記のサイトの回し者ではありませんが(笑)、このJBBのステビアエキスは、ステビアの茎も葉も丸ごと濃縮&発酵させる製法ですので、甘味成分のみでなく、恐らく植物として含むさまざまなビタミンやミネラル、その他の有効成分も凝縮して含まれているため、このような薬効や安全性が期待できるのでしょう。

一方、強烈な甘味だけを求めて抽出された甘味料としてのステビアには、ステビオシドやレバウジオシドといった、まさに甘味成分しかほとんど含まれないため、上記のような健康的な効能はありませんし、安全性も恐らくそれほど高くはないのです。

というのも、精製されずミネラルを多分に含む粗糖や粗塩と違い、白砂糖や精製塩は甘味や塩味を極限に追求した結果、ミネラルなど「余分なもの」=人体に必要な栄養素をそぎ落とされたばかりに、食べ過ぎ・摂りすぎによるさまざまな害が露わになっています。

このように、食品産業の利益を上げるためにおいしさや効率ばかり追い求め、ある一つの成分の純度を極度に高めた食品 (精米や精製小麦もそうですね) は、えてして栄養的価値が劣るどころか、しばしば有害な過剰摂取につながります。

そういう意味では、このステビア甘味料のはらむリスクも例外ではないと思います。
実際にそのような心配があるからこそ、JECFA (FAO/WHO食品添加物専門家会議) もステビアの ADI (安全とされる一日の摂取量)を厳密に定めているのです。

健康食品やハーブとしてのステビアと、甘味料(食品添加物)としての「ステビア」が混同され、甘味料としてのステビアがいかにも健康によいかのような、誤解を招きかねない記事がネット上にも散見されます。

これも「ステビア」と一括名で表示されてしまう、食品添加物の簡略名表示制度が災いしていると言えるでしょう。
本来は消費者に誤解のないよう「ステビア抽出物」「酵素処理ステビア」などと表示すべきなのです。

次回はいよいよ、ステビア甘味料の安全性について検証します。
【ステビアとは ③】かつて不妊や発がん性の疑われた甘味料。危険性や副作用は本当にないの?

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