副菜には何を食べたらいい?⑨――海藻はミネラル豊富でとてもヘルシー
2015/05/17
もくじ
便利でヘルシーなのに、つい忘れがちな食材とは…?
普段私たちは、ご飯とお肉(または魚)と野菜を食べれば、一通りの栄養をバランスよく摂れるような気がしてしまいますよね。
あと一つ何か付け合わせるとしても、せいぜい味噌汁やスープなどの汁物ぐらいではないでしょうか。
かつて日本の食卓を支えてきた大事な食材で、近年では随分と影が薄くなりつつあるものがあります。
それが“海藻”です。
海藻は、島国日本の食卓に相応しい好食材
四方を海に囲まれた日本では、海藻は体に必要な栄養を補うのに欠かせない食材として重宝されていました。
栄養価が高いだけでなく、乾物として保存が効くので、野菜の不足する冬期でもビタミンやミネラルを摂取することができます。
また、調理法もたくさんあります。
一度にたくさん食べる必要はないですが、他の野菜やお肉などのお惣菜の一材料として少し加えると、味覚や触感が豊かになり、毎日無理なく食べ続けることができます。
海藻の手軽な食べ方
代表的な食べ方としては、昆布で出汁を取る、乾燥ワカメをそのまま味噌汁に入れる、味付け海苔を朝食でご飯に巻いて食べる、等がありますね。
※ 市販の味付け海苔は添加物が多く使われている可能性がありますので、できれば焼き海苔のほうがよいです。
その他にも、短時間で簡単に戻せるひじきは、サラダや野菜の煮物に混ぜてもよいですし、一度ひじきの煮物をつくっておけば、混ぜご飯の具にしたり、卵焼きの中に混ぜることもできますね。
また、出汁を取った後の昆布を冷凍保存しておけば、昆布の佃煮にしたり、大豆の五目煮の具にしたりと、幅広く利用することができます。
昆布と言えば、さらに便利に料理に使える“刻み昆布”もお勧めです。
海藻には、体の働きの調整に欠かせない“ミネラル”が豊富
海藻には、ビタミン、たんぱく質、食物繊維と様々な栄養成分がバランスよく含まれていますが、中でも特筆すべきなのはミネラルでしょう。
ミネラルには、カルシウム・リン・亜鉛・ヨード・鉄・カリウム・ナトリウムなどの種類があり、主に炭水化物やたんぱく質、脂質、ビタミンなどの主要な栄養素が体内に上手く取り込まれるための補助的な役割をそれぞれ果たします。
※ 各ミネラルの働きについては《こちら》
海藻は低カロリーで、ダイエットにもぴったり
海藻が低カロリーなことは、一般的にも広く知られているでしょう。
食物繊維の含有量が多いため、胃の中で水分を吸収して膨らみ、全体の食事量が比較的少なくても満腹感を与えてくれるのです。
また、食物繊維は腸内をきれいにしてくれた後、体外へ排出されます。
そして炭水化物や脂肪など、体に貯蔵エネルギーとして蓄積される成分がほとんどないのです。
“寒天ダイエット”があるように、海藻がダイエットに効果的と言われるのは、このためです。